俳句を作ったり「フォト×俳句」に仕上げたりそのプロセスでメタファーを多用している。
もともと、何かを何かに例えて説明するのが得意だし好きだし評判も良いのですぐメタファーを使いたがるのが癖。
それはそれで良いのだけど。
俳句の場合はどうも違うようだ。
勝手に師と仰ぐ藤田湘子様は、この辺りには厳しい。
特にその擬人法については苦言を呈しており、あちこちに文字としても残っている。
こちらの本では、擬人法は悪句の根源と戒めている。
擬人法は見事に決まればこんな気持ちのいいことはないのだが、私は百回に一度、いや千回に一度決まれば、上等と思っている
つまりそれほど難しいのだ。いまの俳壇の悪句の根源に擬人法あり、私はそう信じてうたがわない。(P151)
何がいけないのか実はよく解らなかったりするのだが σ(^◇^;)
とにかく手厳しいことは間違い無い。
何句か例句を上げて解説しているけど、自分が読んだらなかなかだと思われる句が並んでいる。
句会なんかに行ったら多分積極的に頂いてしまうかも。
自分が擬人法が好きだということもあるのだが(笑)
湘子様が言うのだから控えた方がよいのだろうが。
ついつい無意識に使ってしまうのであった。
掲句であれば「海に呼ばれし」が擬人法に該当するわけで。
こういう表現を湘子様は根底に作者の悪しき知的はからいがある。
しいて言えば人情噺的な欲情。
と、一刀両断されてしまうのであった。
[写真解説とデータ]
カメラ:RICOH GR
露出時間:1/350
絞り:6
F値:f/8
ISO:100
WB:自動
露出プログラム:絞り優先
露出バイアス:±0
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