歩めども巡り合えずに秋はじめ
あゆめどもめぐりあえずにあきはじめ

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今年の7月7日にフォト×俳句の教室に行ったときに中谷先生から教わった言葉。
「多作多捨」
ようするに、とにかく沢山作って沢山捨てろという意味。
これは、俳句も写真もどちらも同じようだ。

写真に関しては以前はフィルムで現像だったのが今はデジタル。
とにかく枚数を撮ればカメラの使い方やら構図やらは自ずと判る。
俳句も韻律だと諸々が数をこなしているうちに身についてくる。
私の好きな言葉の一つに「数は質を凌駕する」ってのがあるが、まさにそれ。

それにしても、駄句駄写のオンパレードがしばらくは続くのだろうか?(^^ゞ
俳句に関しては始めてから3年くらいは初心者と呼ばれる時期みたいで。
その間は千本のクック状態で作るのが良いとか。

単に五七五と並べればとりあえず良いのだろうけど。
この本を読むと、なんだか言葉が繋がらなくなってくる(泣)

俳句 (講談社学術文庫 (631))
阿部 ショウ人
講談社
1984-03


俳句四合目からの出発というタイトル。
これは富士山に登るのに裾野からよたよた行くのでなく車で四合目まで行って。
そこからおもむろに登山しましょうみたいな。

内容は、俳句初心者(裾野から三合目の人)の俳句NG集みたいなもの。
『・・カンナはいつも「燃え」、「一つ」だけ枝に残った柿はきまって「夕陽」に照らされ、妻は「若く」、母は「小さい」・・・・』
初心者が陥りそうな紋切り型の表現をバッタバッタと切り捨てていく。

これだけNG出されると、何を書いて良いのやら判らなくなってくる。
つまり自分はかなりの初心者だというわけで。
本の中で(p131)落第の代表作と指摘されているこの一句。
[秋の月を仰ぎ眺めて思い千々」

これなんて、自分が読んだら別に悪いところも無いような。
強いて言えば上五が6文字がいけない?くらい(^^;)
で、解説を読んでいくとなるほどなるほどと納得。
ちなみに上五字余りに関しての指摘はされてない。

自分がどれだけ初心者なのかを思い知らされる一冊。
とはいえ、作り続けなきゃ前にも上にも進めない。
3年くらい経った時にこのブログを自分で読み返して、一笑いする材料としよう。

[俳句解説]
なにか、良い写真や俳句の材料は無いものかと市内を徘徊(笑)
これといった出会いも無く、それでも何かをと思ってひねり出した一句。
こうして読むと確かに具象性はゼロだな (^^ゞ

[写真データ]
カメラ:RICOH GRDⅣ
絞り:1.9
シャッター速度:1/84
WB:オート
画像設定:ノーマル
露出補正:±0




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