新蕎麦や六文銭の揺れる町
10月17日に上田で「フォト×俳句」講座が坊城俊樹先生をお迎えして行われた。
参加者は32名と思ったより多くて、女子高生も混じっていた。
1時間ほどの講義をお聞きしてからの吟行撮影。
この時の講座で先生が仰っていたのは。
視線を上からスタートさせて下に向かわせると良いと言うこと。
つまり、空とかを眺めてからの地面って事。

で、まぁとにかく1時間程度の持ち時間で「フォト×俳句」の作品を完成させる。
何度か体験しているのでだいぶ慣れては来たものの吟行はやっぱり苦手。
会場に戻った瞬間に写真をプリントすると促されるも断る(笑)
いつもそうだけど、どの写真で作るかこの時点では決めてなかったりする。
追い込まれて、とにかくどれかを選び、選んだ写真を見ながら俳句を考える。


10-17 フォト俳句講座 (1 - 1)-2


その場で坊城先生の講評が一つずつの作品に対して丁寧に行われる。
先生の偉いところは決してどれもけなすこと無く良い点を認め物語を作るところ。
作者としてはホッとする瞬間かと思う。

この時点 ↑ では佳作とか入選とか決めていないようだけど。
今回は9作品が入選でうち3作品には賞品が出るらしい。
何はともあれ、自分の作品に対する先生の講評は気になる。
『写真は完璧ですね〜』と、この時言われて嬉しかった。

シール1枚目 合格作品が決まり
シール2枚目 入選9点が決まり
シール3枚目 賞品が貰える作品が告げられる。

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パンパカパーンって感じで、シールが3回貼られて、目出度く2席に選ばれました(嬉)
賞品は先生のサイン入りの御著書。 

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貴重な俳句入り。
★秋のプールに象さんの如露ひとつ★俊樹
一瞬、「ん?」となったけど、これちゃんと十七音にまとまっている。
さすが坊城先生だな。

さてさて、自分の作品の解説だけど。
吟行が行われた上田という町は来年のNHKの大河ドラマの舞台となるらしく。
町中に六文銭が溢れいてる。
ほんと、どこに行っても六文銭だらけ。

10-17 「フォト×俳句」講座 (1 - 1)-2_R

吟行句の基本は挨拶句だよなぁ・・
なので「六文銭」か「真田」という言葉は使いたかった。
季語をどうするかってところだけど。
当然に秋の季語をセレクトするわけで。
写真とどう絡ませるかが問題・・・

あの看板の店は蕎麦屋なのかな?
なんの店かは判らないけど、『与三郎発芽蕎麦を喰らう』という文字。
たしか「新蕎麦」って秋の季語だったような。
直接的な蕎麦の写真で無いのでまぁまぁな距離感。

まぁそんな事を20分位の時間の中でグルグルと考えるわけですよ。
追い詰められるとどうにかなる。的な(笑)
この緊張感が良いような悪いような・・・

おまけとして。
翌日の信毎朝刊に自分の姿が出てました。
本人よりも作品を載せてくれって感じですが(笑)
ま、これも記念ってところで。

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